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施設概要 FACILITIES

水島LNG基地プロセスフロー図

水島LNG基地プロセスフロー図

設備写真をクリックいただくと、設備詳細をご覧いただけます。

LNG船受入設備

ENEOS(株)水島製油所A工場内の原油バース(水深16m)を改造し、LNG船と原油船との兼用としています。

LNG受入ローディングアーム

LNG船と受入管を接続しLNGを荷役し、タンクに受入する設備です。受入中に緊急事態が発生した場合に備え、船側/陸側の遮断弁を閉止する緊急遮断装置、ローディングアームを緊急離脱する装置が設けられています。

PCLNGタンク

LNG船から受け入れたLNGをマイナス162℃の極低温の液体のまま貯蔵する設備です。極低温用鋼板(9%ニッケル鋼板)製の内槽に加え鋼板の外槽と、PC(プレストレストコンクリート)製の防液堤を一体化させた構造で、敷地を有効活用しています。コンクリート基礎は645本の鋼管杭に支えられ、地震や不等沈下に対しても安全な設計がされています。

BOG圧縮機

LNGタンクで発生した、BOG(ボイル・オフ・ガス)を昇圧し、低圧系ガスとして有効利用する設備です。LNGタンクは保温されていますが、完全に入熱をゼロとすることが出来ません。このためLNGタンク内では常時メタン分が蒸発しています。これをBOGと呼びます。

BOG再液化設備

低圧LNG気化器および高圧LNG気化器向けの送ガス用LNGを冷媒として、BOG圧縮機吐出ガスを再液化する設備です。再液化したBOGは、払出系の保冷循環管のLNG戻りとともにLNGタンクに戻します。BOG再液化設備は、熱交換器1基と貯留ドラム1基の構成です。

LNG気化器(TRI-EX)

LNGタンク内に設置しているポンプで払い出されたLNGを海水と熱交換させ気化し、需要家へ送る設備です。LNG気化器は、LPGを媒体として利用する中間媒体式気化器(TRI-EX)を高圧用として3台、低圧用として1台、高低圧兼用として1台設置し、予備用として蒸気を熱源とするスチームエジェクター式気化器(SEV)を高低圧兼用気化器として1台設置します。

ローリー出荷設備

LNGタンク内に設置しているポンプで払い出されたLNGをホースを介してローリー車に出荷する設備です。取引、出荷量監視/管理はトラックスケールで行います。出荷中に発生するBOGはLNGタンクに返送されます。

計器室

災害発生の早期発見、拡大防止を図るためのガス探知器、炎検知器、監視カメラ等の保安監視設備および水幕設備、高発泡設備等の防災設備を設置するとともに、ENEOS(株)水島製油所A工場と一体となって、24時間の管理体制で運転・管理しています。

設備紹介動画

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水島 LNG 基地設備概要

項目 設備概要
敷地面積 約44,000m2
年間取扱量 約100万ton
受入設備 ローディングアーム 型式:油圧駆動式バランス型
液用:16B×3基、ガス用:16B×1基
受入能力:13,200m3/h
リターンガスブロワ 型式:遠心式
容量×揚程×台数:29,000m3N/h×28.7KPa×1台
受入配管 LNG受入配管:36B×1条
気化・払出設備 プライマリーLNGポンプ 型式:インタンク型サブマージドポンプ
容量×揚程×台数:255m3/h×565m×8台
セカンダリーLNGポンプ 型式:ポット型サブマージドポンプ
容量×揚程×台数:197m3/h×1,042m×4台
低圧LNG気化器 105t/h×1.4MPa×1台
高圧LNG気化器 75t/h×5.6MPa×3台
高低圧兼用LNG気化器 105t/h×5.6MPa×2台
BOG圧縮機 型式:水平対向往復動式(常温起動方式採用)
容量×圧力×台数:8.1t/h×1.432MPa×3台
BOG昇圧圧縮機 型式:スクリュー式単段
容量×圧力×台数:20t/h×5.7MPa×1台
ガス送出配管 低圧系ガス送出配管:16B×1条
高圧系ガス送出配管:10B×1条、18B×1条
BOG再液化熱交換器 型式:プレート積層接合型
再液化BOGドラム 型式:横置円筒型
項目 設備概要
付属設備 フレアスタック 型式:自立式鉄塔支持型
容量×スタック径×高さ:30t/h×18B×59.5m
ベントスタック 型式:自立式鉄塔支持型
容量×スタック径×高さ:180t/h×20B×50m
防災設備 ガス漏洩検知設備、災検知設備、自動火災報知設備、低温検知設備、監視設備(ITV)、通報設備、高発泡設備、水幕設備、散水設備、他
付属設備 サンプリング設備:サンプリング気化器(温水バス式)×3基
付臭設備:ダイヤフラム式ポンプ、低圧用2台+高圧用4台
ユーティリティー設備 気化器海水ポンプ:
低圧用2台(1,810m3/h×36m)
高圧用2台(2,730m3/h×45m)
高低圧兼用1台(3,940m3/h×45m)
冷却設備:工水冷却水/海水 熱交換機×4基
制御用空気圧縮機:スクリュー式×2台
非常用ディーゼル発電装置:1,750kVA×1台
海水取水・放水設備
バース設備 LNGプラットホーム 型式:鋼管杭式ドルフィン型(145,000m3級バース)
鋼管杭:径700~1,100mm 長さ34.5m~51.5m
鋼管杭本数:16本(直杭4本、斜杭12本)
防食法:重防食+電気防食
寸法:32.0m×26.5m
天端高さ:EL+8,700
LNG出荷設備 5レーン(25t/h・レーン×2、28t/h・レーン×3)

天然ガス高圧導管「岡山パイプライン」設備概要

項目 設備概要
導管 口径350mm ポリエチレン被覆鋼管
能力 約350千t/年、約120t/h
設計圧力 6.8MPa
鋼管規格 API 5L L415Q(米国石油協会規格)
延長 約31km
導管起点 ENEOS(株)殿 水島製油所A工場構内
導管終点 岡山ガス(株)殿 築港工場構内

天然ガス高圧導管「岡山パイプライン」

天然ガス高圧導管ルート

天然ガス高圧導管ルート

ガス事業法

ガス事業法第81条第1項 (導管)第8表主要導管図

品質・安全性の確保

  • 導管強度:ガス事業法に基づき、各種荷重(内圧・自動車・土圧など)に十分耐える強度を確保しています。
  • 耐震性能:「高圧ガス導管耐震設計指針」に基づき、阪神大震災クラスの地震に耐える安全性を確保しています。
  • 防食方法:導管外面へのポリエチレン被覆および外部電源方式による防食を施しています。
  • 他工事からの防護:埋設標識シート、注意標識などにより他工事による不慮の事故を防ぎます。
  • 施工時の品質管理:溶接部全箇所でX線透過試験等を行い、十分に品質を確保しています。

施工方法

  • 道路下埋設:開削工法(一部推進工法)
  • 河川横断:推進工法
  • 水路横断:開削工法または推進工法

運転監視方法

遠隔監視装置により、24時間体制で運転状態を監視し、保全を確認しています。

運転監視システム
管理センター

設備点検方法

  • 1.巡回点検パトロール(1回/日)
    他の工事による損傷を防止するとともに導管の異常を早期に発見することを目的として、導管ルート全線にわたりパトロールを実施しています。
  • 2.定期自主検査(1回/年)
    導管ルート全線にわたりガス漏洩検知を含む設備の検査を行い、健全性を確認しています。